実録【中学受験】第一志望に落ちた不合格体験談。前編

中学受験・不合格体験記

中学受験で第一志望落ちたい人の体験談を読みたい。

その希望に叶うリアル体験談です。

世の中に「合格体験談」はいくらでも出回ってますが意外と少ない「不合格体験談」

しかもリアル。

息子は優秀だったので落ちた時の衝撃たるや。

人生でもかなりキツイ体験でしたが、この記事が、誰かの役に立つのでは?と思い記事にしました。

この記事で分かること
  • 模試の結果はずっと良かったのに中学受験第一志望に落ちた体験談
  • 油断してしまった中学受験本番までの様子
  • 試験後に初めて、不合格かもと頭をよぎる
  • 息子に結果を伝えた様子とかけた言葉
  • 息子の言葉「この学校に行かない気がしていた」
  • そもそも第一志望に受かるのは3割だけだった

目次から飛べます。

タップできる目次

中学受験不合格体験談・第一志望に受かるつもりで油断していた

試験

受験って不確実なのに合格するつもりってアホなんじゃ?

とあなたは思うかもしれません。

今思い返すと自分はアホでした。

本番の試験まで、息子の成績がとっても良かったんですっかり油断してました。

そして残念ながら、第一志望の学校にご縁がございませんでした。

どうすればそんな優秀になれるの?と聞かれがちだった

うちの子は成績上位者名簿の常連でした。

上位者名簿とは? 全国の成績上位者の名前が載る名簿のこと

同じ塾の同学年のママには、名簿からバレ

「どうしたらそんなに優秀になれるの?」とよく聞かれました。

息子の頑張りと自分は全く関係ないのに、うかれる自分。

注)うかれたり、油断したのは息子ではなく全部、私(母)です。

中学受験の模試では、ほぼA判定(80%)を取っていた

5年生位から「合不合判定テスト」が始まり、学校ごとの合格・不合格の判定が出ます。

うちの子は第一志望でも、ほぼずっ〜とA判定(80%)でした。

志望者500人位の中でも2番とか。

本当にすごいなぁと毎回感心してました。

↓こういう結果を見て、うかれてました。

注)特に良かった時の成績です。

早稲アカのNNで1組&その中でも上位だった

6年になると早稲アカではNNが始まります。

NNとは?早稲アカで6年生からの上位校の志望校別の特訓コース。

NNは「なにがなんでも」の頭文字。

御三家・駒東・渋幕・早慶系列にのみ設定されており、成績順でクラス分けされ5組位まであり、成績順にクラス分けされる。1組が1番上のクラスとなる。

NNに入る選抜テストもあり、入れない子もいます。

うちの子の第一志望の学校もNNがあります。

難関校は問題が独特なので、うちの子は最初は問題に慣れず

最初は3組から。←この時は焦りました。

その後、順調に順位を上げ、1組に入る事が出来ました。

それ以降は1組をキープし「そっくりテスト」では、上位に入り表彰されることが増えました。

直前の「そっくりテスト」でも表彰されずっと安全圏な印象でした・・・。

何度か早稲アカの「特待生」にも選ばれていた

早稲アカには「特待生制度」があります。

A特待:受講料全額無料(返金)

B特待:受講料半額無料(返金)

受講料はダンナにお任せなので、細かい条件は把握していませんが

「A特待」「B特待」それぞれ複数回取り

ウン十万円戻ってきました。

注)対象になると紙を渡されます。それぞれの特待の期間は異なります。

「特待」を取ると勝手に塾から太鼓判をもらった気分になれます。

中学受験は課金ゲーム

マンガ「二月の勝者」からの引用

というマンガ「二月の勝者」の名ゼリフがありますが

「返金もあるゲームだったのか〜!

狂喜乱舞しました。

模試で失敗しても合格点はクリアしていた

模試は基本A判定(80%)でしたが、問題の相性などもありたまに失敗することもあります。

うちの子は偏差値70位(あくまで四谷大塚・早稲アカの偏差値でSAPIX偏差値ではありません。)

が多かったのですが

第一志望は偏差値的にも余裕があったので

「全然ダメだった」という模試であっても、合格点を取りがちでした。

さらにダメだっと言うのも20回に1回位でした。

そっくりテストでもほぼ合格圏内キープでした。

中学受験・第一志望の過去問でも合格点を取っていた

6年の11月位に息子が

長男

なんか算数でもう解けない問題ない気がする。

と言い出しました。

またまたご冗談を。笑

と思っていたのですが

御三家や高偏差値帯の学校の過去問で合格点を連発。

100点を取る事もザラでした。

※6年の後半になると、塾で過去問の演習をするので過去問を解く機会が増えます。

そんなこんなで

これって当日めちゃくちゃ失敗しなければ

受かっちゃうパターンだよね。

とすっかり油断しておりました。(あくまで自分が・・・)

中学受験・第一志望〜試験の手応えと「不安」がよぎった瞬間〜

不安な顔

試験当日。

我が家は送りがダンナで迎えが私。

予定通り迎えに行き、息子と合流。

中学受験・第一志望の試験結果:あまり出来なかった気が・・・

息子の表情が明るくありません。

過去問で見たことのない珍しい形式の問題が出て、その配点が大きくそれを落としてしまった。

出来としてモヤるレベルだと分かりました。

後から冷静に考えると実はカンタンな問題だったと・・・。

中学受験の試験中に失敗した教科の事を考えてしまった

そして他の教科にうつった後も、ついその事を思い浮かべてしまったと。

長男

塾の先生が、試験中に他の教科のことを考えたら、落ちるって言葉を思い出して気を取り直したよ。

他の教科はまあ問題ないだろうとのこと。

合計点で合格点は行くかなと思う。

イヤどうだろう?と煮えきらない答え。

それでも過去の模試の結果からも受かるんじゃと期待していた

息子の感想を聞いて、初めて

なな

も、もしかして不合格?!

と不安がよぎりました。

とは言え、結果発表は後日。

発表を待つ間に思い悩んでも仕方ないですし、今までの模試や偏差値を考えると「不合格」の確率は低いだろうとタカをくくってました。

中学受験第一志望・合格発表当日の様子と子どもへ結果を告げた様子

合格発表・不合格

そして後日、合格発表の日を迎えます。

今時はどこもそうですが、学校のサイトにログインをし結果を見ます。

心臓に悪すぎるのでダンナにお任せ。

第一志望・合格発表と、不合格だった瞬間の衝撃

在宅で仕事をしていたところ、ダンナからの電話が鳴りました。

電話に出ると

ダンナ

ダメだった。不合格。

うっそー!Σ( ̄ロ ̄lll)

本当の本当の本当に?

ドッキリじゃないよね?

と叫ぶ自分。←アホですみません。

ダンナ「本当だよ。不合格。本人も出来なかったと言ってたし残念ながら・・・。」

第一志望の「不合格」結果は

青天の霹靂というか

それでも地球はまわってる的な

ショック過ぎて、めまいがし

世界がグラグラとするような

ジワジワと体をむしばむような

想像以上のダメージがありました。

私だけかと思いきや

第一志望校に確実視されていたにも関わらず

うちと同じように第一志望にご縁がなかったママ友曰く

嗚咽が止まらず、立ち上がることも出来ず。別の学校を受験中の息子を迎えに行けなかった・・・。

このママ友は、急きょ代わりにダンナさんがお迎えに行ったそう。

私も体感したので分かるのですが思っていたより10倍キツいです。

子どもの中学受験第一志望「不合格」は、想像の何倍もメンタルにくる。_| ̄|○

我が家の場合、模試の結果やそれまでの偏差値が良かったこと

持ち偏差値に余裕があったために「合格できるでしょ〜。」とタカをくくっていたこともあって、さらにショックでした。

別の学校の受験中の息子のお迎えに向かう

その日は、息子は別の中学校の受験中で、私が迎えに行く担当。

呆然としながら、その学校へ向かいました。

子どもに不合格をどう伝えたら良いのか

ダメージを減らすためにはどうしたらよいのか?

行く前にネット検索しまくりました。

第一志望不合格の結果を伝え、涙のランチタイム

受験を終えた息子が出てきました。

第一志望の発表があったことは

もちろん本人も知っています。

息子「どうだった?」

私「お母さんの顔を見て、表情で読んで。」(暗い表情)

息子「ダメだったんだ・・・。」

私「そうだね。本当に本当に残念だったね。」

息子はショックを受け

呆然としながらも

人の波に乗り歩いて駅へ向かいます。

私「ご飯どうする?家の近くで食べる?」

息子「この辺で食べる。」

2人でトボトボ歩きながら

駅までの店を探しました。

ショックのせいか

息子が店を決めきれず

また来た道を戻り

結局ラーメン屋に入りました。

静かに注文し

2人で食べ始めました。

涙をこぼしながら食べます。

麺類のせいか鼻も出ます。

テッシュを息子に渡しまくりましたが

ティッシュも尽きました。

私も一緒に泣きながら食べました。

号泣というより

親子で涙がポロポロこぼれ落ちる感じでした。

中学受験・第一志望不合格を伝える時は多めにティッシュを持っていこう。

ティッシュがないので、お店のペーパーナプキンで涙と鼻を拭くことになりました。

ハンカチは持っていたのですが、やっぱりティッシュが良いです。

ペーパーナプキン

中学受験・第一志望「不合格」を伝えた後に子どもにかけた言葉

問題を解く男の子

ダンナに一番ショックなのは「本人」だからと事前に言われていましいた。

母としては、少しでも息子が前向きになれる言葉をかけたい。

第一志望がNGとなると、まだどこに行くかは白紙の状態で、他校の受験が続きます。

そんな状態で本人のやる気を削ぐことは避けたい。

頑張ってきた日々はムダじゃない。学力も上がったし成長した!

塾に通ってあなたの学力は、本当に上がったと思う。

小学校の勉強はカンタンだしね。

一生懸命勉強してたのは、お母さんも見てるし。

塾に通って、大好きな先生と出会えて、友達とも仲良くなって

大変だけど一緒に楽しく勉強出来て、本当に良かったと思う。

この方が言うように学力は人生を明るく照らす光だと思う。

本当に賢くなったと思う。

だからあなたの得た経験や学力は、あなたの中にきちんと蓄積されてるし

今までの頑張りは決してムダにならない。

不合格=実力不足ではない!“ご縁”という考え方

あなたの頑張りや優秀さは何も変わらないけど、今回は「ご縁」がなかっただけだと思う。

「ご縁」と言うのは、なぐさめじゃなくて、お母さんは本当にあると思うよ。

人材業界で長く働いて、いろんな候補者を、いろんな会社にたくさん紹介してきたけど、スキルや経験はバッチリなのに、不思議と決まらなかったり、それとは逆の例も本当にたくさん見てきた。

だから「縁」はあるんだなって、本当に思う。

「人間万事塞翁が馬」:不合格を前向きに捉える視点

受験勉強してきたから「人間万事塞翁が馬」って知ってるよね?

その時は最悪だと思っても、後になってみるとむしろ良かったんじゃないかって、思えることは今後たくさん出てくるから。

他の学校で運命の出会いをするかもしれないしさ。

まさにその言葉の通りだよ。

あなたが受ける学校は、全部良いところだし。

第一志望不合格という“しんどい経験”も未来の力になる

あなたも知ってる通り、お母さんたくさん失敗してるけど

(ここで息子がクスッと笑う)←笑われる母

しんどい事ほど、後から振り返ると糧になるんだよね。

人生の栄養みたい感じかな。

だからこの辛さも経験も、長い目でみるとプラスだと思うよ。

なんてったってまだ、この世に生まれてたったの12年だしさ!

母の経験から伝えたい“絶望の先にある回復”

お母さんは、あなたより人生長いから、「人生もう詰んだわ」って絶望したり、どん底な気分を味わった事も何度かあったよ。

でも必ず立ち直れる。

だから今は本当に本当に辛いけど、大丈夫だから。

と息子に伝えました。

中学受験第一志望・不合格を受け入れた息子が語った本音

授業を受ける男の子

息子は、「そうだね。お母さんの言う通りだね。僕は○○に受からなかったけど、僕は変わらないね。」

と言い、帰路につきました。

最寄駅から自宅へ歩いていると、息子の口から衝撃の言葉が・・・。

長男

この学校に行かないことは最初から決まっていたかも。

私「え?どういうこと?」

息子「試験が始まる前、直感的にこの学校には来ないんじゃないかと思ってしまった。それが当たってしまった。」

と涙をポロリとこぼす息子。

私「そうなんだね。じゃあきっとそう言うことだったんだと思うよ。やっぱりご縁がなかったんだね。あなたに縁がある学校に行くんだろうね。」

息子「・・・。」

私「ちなみにどこの学校に行くと思う?」

息子「○○」

未だ受けてもいない学校だったので「えー?」と思いましたが、その後、無事合格し、本人がその学校へ行くことに決めました。

こ、これも運命なの!?Σ( ̄ロ ̄lll)

と思いました。

ダンナは小学生だし、落ちたショックで言ってるだけじゃないかとのことですが。

まとめ:中学受験は想定外の連続。第一志望不合格から学んだこと

絶望する女性

模試の結果が良いのと、持ち偏差値に余裕があったので「合格するでしょ〜!」とタカをくくってました。

そもそも中学受験は一発勝負。

なおかつ、第一志望に受かる子は、全体の1/3程度。

その事がスッカリ頭から抜け落ちてました。

記事まとめ
  • 模試と成績はずっとよかったのに第一志望にご縁がなかった体験談。
  • 親が油断してしまった受験までの様子。
  • 不合格を伝える時はティッシュを多めに持っていこう。
  • 息子の言葉「この学校には行かない気がした」に「ご縁」の無さを痛感。
  • 中学受験は一発勝負・第一志望「合格」はそもそも1/3程度。

当時はとてもしんどかったのですが、ある意味良い経験だったなぁとシミジミ思いました。

このようにまさかの「不合格」もあり得るわけだから、逆転「合格」も全然あるんだなぁと思いました。

なので、もし受験前にこの記事を目にした方は、最後まであきらめずにチャレンジして下さいね。

応援しています!

次の記事では「第一志望・不合格」後の立ち直り方と

後からやっておけば良かったと思ったことを記事にします。

この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。

この記事はこれで以上となります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

中学受験に向けた道のりが、あなたとお子さんにとって明るく充実したものになりますように。

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